私は転職を検討されているCRO企業の方とお話しをさせて頂く中で、CROからCROに転職する必要性について、よく相談を受けることがあります。
そこで今回は、私の意見だけでなく、CRO企業に転職された方や人事の方との意見をまとめたものをご紹介できればと思います。

そもそもCROといっても外資系、内資系、大手、中堅、グローバルスタディの割合など様々な特徴があるかと思います。
そのような中で、同じ業界に転職する意味があるのだろうか?という声が聞こえくるのは、規制業界だからです。 簡単に言うとIT業界や食品業界よりも規制が強く、CRAはどこに行ってもGCPに沿った、間違いのない業務を行わなくてはなりません。
そうであれば、既に適応できている職場環境で長く続けた方が仕事もしやすく、転職する必要ないのでは?という考えに至るのです。 理解できる話ではあるのですが、今の製薬業界の状況やテクノロジーの進化を考えると話はそう簡単ではありません。

同じ業界のMR(医薬品情報提供担当者)を例に挙げます。
一昔前まで、医薬品は営業の数(SOV)が売り上げに相関し、各メーカーは新卒採用でも数百人のMRを採用してきました。
ところが、昨今のジェネリック医薬品の台頭や、開発パイプラインの枯渇、M&A等の問題が起き、MRの大量リストラや、新卒採用の見送りが目立ちます。
ピーク時に6万5千人もいたMRは着々と減少し、最近では病院MR不要論さえも噴出しています。

私はMRの方の転職支援もさせて頂いていますが、間違いなく言えることは優秀なMRはどのような状況でも需要があり、そうでないMRは淘汰されています。

この例は当然CRAにも当てはまります。

優秀なCRAは業界の未来を考えながら、自分が補うべきスキルなどを時系列で考えています。希少疾患やOncology領域の需要が高まる製薬業界において、トレンドを抑えることはCRAにとって重要です。そういったプロジェクトが自身に回ってこないのであればそれができる会社を検討することも選択肢のひとつでしょう。
また、英語力も今以上に将来は求められます。業務しながら英語を学ぶのが難しいと思う方は、英語のサポートを積極的に行う企業を検討することをお薦めします。
最近ではリモートSDVの標準化などの声もありますが、これが主流になればCRAの数はMR同様減少することになるかもしれません。
規制業界とはいえ、各企業の特徴を理解し、転職した先で自分のスキルを伸ばし、年収を上げていくことは大変意義のあることであると同時に、コントロールできない状況になっても動じることなく、キャリアを進めていくことができるのです。
もっとも、将来の在りたい自分や、得たい収入など様々な角度から向き合い考える選択肢の中に転職があるので、なんでもかんでも転職を薦めることは不適切だと思っています。

もし、このブログを読んで頂いている方がいらっしゃれば是非、職務経歴書を書いてみてください。職務経歴書は社会人としての作品を示すものです。

ご自身が取り組んだものを書き起こすことで、自分のキャリアをより鮮明にします。

・どういう成果物があるのか?あなただからできたものは何か?
・何が一番苦労したのか?
・できなかったことが、できるようになったタイミングはいつだったのか?

挙げればきりがないですが、必ず将来のきっかけを与えるものになります。

書き方が分からなければお気軽にご相談下さい。

話しが長くなりましたが、CROからCROに転職する意味について言えることは、それぞれの企業の特徴(福利厚生、事業フェイズ、評価制度など)を理解し、ご自身のキャリアビジョンに合わせて考えるものであって、一緒くたにするものではありません。 私はキャリアに関する全般的サポートを致しますので、お気軽にご相談下さい。