F:今後のがん治療薬の開発についてそれぞれのお考えをお聞かせ下さい。

IMG_1289 浮田社長:薬価は年々変わるし、戦略も刻々と変わるので、常にそれらに対応しなければいけません。
某製薬企業が去年出していた計画が大幅に修正となったり、オンコロジー参入を検討していた企業も業況を鑑みて撤退することを決めたという話も耳にしています。

また臨床試験の全体的な傾向として、分子標的薬は効果があれば勝ちという状況になってきていますので、PⅠで効果があればPⅡを飛ばして博打のように大規模なPⅢをやっている企業があるということを聞きました。

人口面でみると、製薬メーカーもCRO企業も人材の数は減ってきています。そういう意味では開発者の需給バランスが良いとは言えない状況です。そこにどのように応えていくのかという点と国内だけでなくアジアやグローバルでの対応をスピーディーに進めていくことが我々のすべきことだと考えています。

F:オンコロジーについては各社同じような人材を求めている傾向にあると思いますが、優秀な人材について枯渇感を感じるところはありますか?

浮田社長:そうですね。オンコロジーに関しては日本でも治験がどんどん走っているという事もありますが、我々は他のアンメット領域の案件についてのオファーも頂きます。

また、最近は次の柱として再生医療をターゲットとしています。
実際その実績も我々は持っていますし、再生医療ですと各アカデミアからのオファーや、海外からのオーダーも非常に増えてきているのが現状です。

また、全体的に日本で新薬が承認されるスピードが速くなってきていますが、そこで一番必要となってくるのはグローバルPMだと思っています。
我々は今年からグローバルPMとして外国人のPMに日本で働いてもらっています。

西條先生:オンコロジーの開発で今までで大きく変わってきた点としては、これまではハザード比0.7くらいを求めて上乗せ効果を見るという事を力仕事的にやってきた感がありますね。

ただ、先ほどご指摘があったように分子標的治療薬や免疫チェックポイント阻害剤の出現によって臨床試験の形がずいぶんかわってきたと思います。
それにうまくキャッチアップしていく事は重要ですね。

また、グローバル試験で日本が症例数で15%~20%加担して薬剤の承認を取るというやり方はごく普通になってきていますが、それは我々の頃にはあまりなかったことです。
また、もう一つ重要な点としてアカデミアの作ったシーズや製薬メーカーが実際にやらないような臨床試験、たとえば稀少がんに対するトライアルなどですが、そのような試験をアカデミアで治験としてやるようになってきました。
しかし、実際それをやるには国立がん研究センターにしても大学病院にしてもパワーが少ないと思います。

結果、それをアウトソーシングしなければならなくなりますので、それに対して対応する必要がオンコロジー領域では非常に増えてきているという気がします。

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