インタビュアー:はじめに、「がんライフアドバイザー®」というお仕事についてご紹介頂けますか?

川崎さんPart①-1

がん治療の選択肢は増えても、患者さんの悩みはひとそれぞれ。お金や仕事の悩みごとも1つの治療として患者さんを支援していきたいと思ったのが一般社団法人 がんライフアドバイザー協会を立ち上げるきかっけだったと語る川崎さん

川崎さん:がんライフアドバイザー®というのは、がん患者さんやご家族が抱える問題と向き合い、生命、人間関係、仕事、そしてお金に対する想いをトータルにカウンセリングして自分らしい生き方を提案する、がん患者さんとご家族のパートナーです。

今や、がんは治療をして生きる病気になりました。医療の進歩で治療の選択肢が増え、高額化もしていることで、お金の悩みを抱えているがん患者は少なくありません。
働き盛りの年齢の方にとっては、いかに治療と仕事を両立し、収入を確保していくかという問題もあります。

がんライフアドバイザー®の理念は、体の痛みや心のしんどさを治療するのと同じように、お金や仕事の悩みごとも1つの治療として患者さんを支援していくべきだという考えにあります。
医療者や介護者の方と共に「一般社団法人 がんライフアドバイザー協会」を立ち上げました。

インタビュアー:今回、川崎さんに対談をお願いしたのは、先生や医療機関、そして患者さんとそのご家族が、どういった悩みを抱えながら実際に治療を受けているのかという、現場の声を伺いたいと思ったからです。

CRAとしてご活躍されていらっしゃる方はもちろん、MRやMSLの方も見て頂いておりますので、今後の活動の一助となればと思っています。川崎さんは以前、MRとして働いていたそうですね。

川崎さん:大学卒業後、医薬品メーカーのMRとして働いた経験があります。
しかし、医師や看護師、技師の方とは面会できても、患者さんに会って話す機会はありませんでした。そんな環境から、当時の私は患者さんに目を向けるのではなく、医師に自社の薬を処方してもらうことばかり考えてしまっていました。

今の仕事をするようになってから、あの頃を振り返ると、医師が患者さんとどういう話をしていたか、薬を使う患者さんがどのような暮らしをしているかに目を向けられていたら、もっと患者さんや先生方の気持ちを理解した仕事ができたのではないかと感じます。

MRは薬を売るのが仕事で、売ったあと、患者さんが使ったことでどういう効果が出たのか、何か制限が起きてはいないかまで意識していません。もしかしたら、たとえいい薬であっても、使うことで困りごとあったかもしれません。そういうところまで含めて医者は処方しているのだから、私たちはそういう視点を持つことが大事です。

Part② 癌治療についてと、実際に処方に至るまで(前編)

Part③ 癌治療についてと、実際に処方に至るまで(後編)