インタビュアー:御社では、女性CROが働く状況はどうなっていますか?

S氏:内勤モニターや教育研修に行くとか、ご家庭の事情でQCに行く人もいれば、お子さんが3歳で落ち着いてくると週に何回は出張可能とか、ご主人と調整して制限なく出張できる人もいるし、いろいろです。

会社でも、制限があるなら後輩育成の仕事に就かせたり、近隣のみの仕事で、泊まりの出張はないように対応しています。当社は大手ではないので、その分フレキシブルな感じはあります。

小嶋:逆に製薬メーカーの会社によっては方がそういうフレキシブルな対応は難しいですよね。

インタビュアー:CRO企業にとってCRAは必要不可欠な人財ですから、多くの会社が労働環境の整備を進めており、5年前と比較してもとても働きやすくなったと思います。
モニターは女性にとって、働きやすい環境でしょうか?

S氏:CRO業界が女性にとって新しい業界なので、自分の仕事が終わっているのなら、有休も比較的取りやすいです。
各病院、Dr.の状況を踏まえて治験が成功するように調整していくのがCRAの業務ですので、CROではそれを経験した人、そうした調整能力がある人が上司にいると思います。ワーキングマザーはそれぞれに状況が異なりますので、個々に合せて対応を調整出来る能力を有した上長がいるので比較的働きやすいのかと思っております。

個人の状況に合わせて調整能力がある方が上にいるので、女性にとって働きやすい環境なのではないでしょうか。それでも、ママだからこの環境がいい、という断言はできません。

子供の年齢や夫や両親の協力が得られるか、住まいの状況によって働きやすい環境は変わるので、制度だけの問題でもないと思います。たとえ制度があっても、その制度が形だけになっていて、実際には利用できないということもあります。

あとは、お子さんが男の子か女の子によって有給の消化率が違うなという印象もあります。 男の子をもつママさんモニターの方は、有給が足りない方が多いです。

あとは小学生になり18時になると学童から帰されてしまうので保育園の時よりも早く迎えにいかなければいけない方もいらっしゃるので、一概にはなんとも言えないですが、各々にとって必要な制度はあると思うので、それが叶えられる環境にあるかは知っておく必要はありますね。

インタビュアー:横の繋がりで会社のモニターとお話する機会があったときなどに、ご自分の会社が働きやすいと思ったことはありますか?

S氏:大手CROに勤めている友人がいて、その会社では3歳までしか時短が使えず、距離が遠いのでお迎えを含めると厳しく、この仕事を続けられないと言っていました。その点、当社は小学校3年まで利用できるので良いと思います。3、4年生なら1人で長い時間家にいて作業できる年齢です。

インタビュアー:たしかに3歳になると親はだいぶん楽にはなりますが、小学3年生と比較すると全然ちがいますよね。

Q:理想としては、そういう福利厚生制度を整えながら産休明けに内勤モニターとなり、出張もない状況で過ごして、ある程度独り立ちできたら外勤に戻る、というのが1つのベストケースなのでしょうか?

S氏:ご自身が望むなら、徐々にお子さんも手が離れていくので、少しずつ外勤モニターに戻っていくのが会社としても良いと思います。

インタビュアー:ほかに、こういう制度があればいいと思われることはありますか?

S氏:個々人によって事情が違うでしょうが、CRO業界ではありませんが別の女性の話で、出張先に子供を連れていき、そこでベビーシッターをお願いしたというママがいました。会社としてある程度、出張付きの外勤を望むなら、多少はそういう方面の補助を出すというのも、会社としては検討の範囲内なのではないかと思います。

小嶋氏:そういえば、モニターではありませんが、当社社員で子供を連れて出張に来ている人がいて、僕がベビーシッターしたことがあります。

S氏:今は、各学会でも女医が増えているので、会場にベビーシッターを呼ぶところありますよね。